臨月の妊娠36週目で下肢静脈超音波検査という検査を受けました。
今回実際に受けて初めて知ったこの検査は、脚にエコーを当てて、血管の状態や血液の流れ、血栓の有無などを調べるというものです。超音波検査なので妊娠中でも問題なく受けられるとのことでしたが、初めて受ける検査なので、流れや自分の体調のこと、服装のことなど、色々と不安がありました。
病院によって多少違いはあるかと思いますが、同じ検査を受けられる妊婦さんの参考になればと思うので、備忘録を兼ねて記録しておきます。
下肢静脈超音波検査を受けることになった経緯
妊娠34週目の妊婦健診のとき、合わせて妊娠後期検査と帝王切開の術前検査も受け、その血液検査でDダイマーという項目の数値が高いことを指摘されました。
Dダイマーとは、血栓けっせん(血液の塊)中のフィブリンという物質が溶解された際に生じる物質の一つです。血液中に含まれるこの物質の量を調べることによって、体内で血栓(血液の塊)が形成されている、または形成された可能性の有無を推し量ることができます。
出典:Medical Note
つまり、Dダイマーは血栓の存在を調べる指標です。
私はこのDダイマーの数値が2.0でした。
妊娠中は血栓症が起こりやすく、帝王切開ではそのリスクがさらに高いそう。そこで、さらに詳細な検査として、下肢静脈超音波検査を受けることになりました。
検査の流れと体調不良
検査は産婦人科とは別の生理検査室というところで受けました。女性技師さんに、ベッドと超音波検査の機械が置かれた薄暗い個室に通されました。
脚に直接超音波を当てるということで、まずは下半身は下着だけになってベッドに仰向けになりました。すぐに下半身にタオルをかけてくださいます。
検査は、脚の付け根からふくらはぎの下まで、ゼリーを塗って超音波を当てていきます。付け根部分を検査するときは、下着をずらされましたが、技師さんも慣れたもので、タオルでうまくカバーしてくれました。途中で、「息を吸ってください」「息を吐いてください」という指示があっただけで、こちらは基本的に寝ているだけです。その間に、技師さんがゼリーを塗って、超音波を当てながら機械で状態を確認し、ゼリーをふき取り、場所をずらしてゼリーを塗り…ということを繰り返していました。
というわけで、患者側としては特に何も大変なことはないはずの検査なのですが、そこは妊婦。途中で体調不良になってしまいました><
何が悪かったかというと、恐らく仰向けの姿勢です。妊娠中は血管を圧迫しないように仰向けではなく横向きで寝ましょう、というのはよく言われることですよね。私も普段は横向きで寝るようにしています。
検査が始まって10分くらいたったころ、マスクが妙に息苦しくなると同時に、身体が火照り出し、汗が吹き出してきました。技師さんがいても構わずに服を全部脱いでしまいたいくらい、とにかく暑い。自分でも驚きつつも、恐らくお腹が苦しいせいだと分かったので、検査を中断して起き上がらせてもらうことに。ですが、体を起こすと、今度はめまいと吐き気が。冷房を入れてもらって、しばらく座っていると、何とか落ち着きました。
その後は、横向きでできる部分は横向きの体勢で検査をしてもらい、途中で休憩を何度かはさみ、検査中に何度か起き上がって座る時間を設けてもらいました。
そんな感じだったので、検査はおそらく通常よりは長くかかったのだと思いますが、終わってみたら所要時間は30分強でした。
冷房を入れてもらっていたのに検査が終わる頃には運動後のように汗だく。妊婦は思わぬ体調不良があるものだと改めて実感しました。
ただ、技師さんはさすがに慣れていらっしゃるので、とても優しく対応してくださいました。もし同じように体調不良に陥ってしまう妊婦さんがいても、相手はプロですから、遠慮なく状況や希望を伝えましょう。
おすすめの服装
検査には、スパッツにロングシャツワンピースという服装で行きました。
別の記事でマタニティファッションにスウェットパンツを愛用していることを書きましたが、今の時期は、健診や検査のときもスウェットかレギンスにロングシャツというコーディネートが多いです。
今回の検査中、ベッドに横になっているときはタオルをかけてもらっていましたが、その前後の下着だけになるときには、やはり上にロング丈のものを着ていると安心できます。
この写真ではボタンを開けていますが、健診時はボタンを閉めてスウェットパンツを脱ぎ、ベッドの上ではシャツをお腹の辺りまで上げていました。
普段の妊婦健診でもワンピース(チュニック)+レギンス(パンツ)が経腹エコーにも内診にも対応しやすい服装だと思いますが、下肢静脈超音波検査も下半身は脱ぐことになるので、着脱のしやすさと気持ちの面から、同じようなコーディネートがベストだと思います。
まとめ
途中で体調不良になりましたが、無事に検査を終えることができました。
もしかしたら同じ検査を受ける妊婦さんを不安にさせてしまったかもしれませんが、基本的には寝ているだけの簡単な検査です。心配なことがあったり途中で辛くなったりしたら、すぐに技師さんに伝えれば大丈夫です。
妊娠中には今まで縁がなかった検査を受けることになったり、高い頻度で病院にお世話になったりすることがありますが、すべて元気な赤ちゃんに会うため。1つ1つクリアして、出産まで万全の体制を整えていきたいですね。
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