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奈良県高取町の有名皮膚科「石川医院」を受診したのでブログでレビュー。夫の重度アトピー治療記録。

奈良県高取町石川医院写真 お出かけ

うちの夫は長年、アトピーに苦しんできました。西洋医学から民間療法まで色々試しましたが、なかなか完治まではいかず。良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、なんとか付き合ってきたものの、最近になって急激に悪化しました。

会社にも行けず、日常生活に支障をきたすほどになってしまったので、何とかせねばと必死で探して見つけたのが、奈良県の有名な皮膚科、石川医院。江戸時代から御殿医として高取藩に仕えてきたという歴史ある医院で、現在では全国的にその名が知られ、県外からも多くの患者さんが訪れるのだそう。

我が家も決して近いと言える距離ではなく、普段なら場所だけで諦めるところですが、今回ばかりは四の五の言っている場合ではないので、思い切って受診してみました。

当ブログ「関西で遊ぼう」の趣旨とは少しずれてしまいますが、受診前には不安もあったので、同じように悩んでいる方、迷っている方の参考になればと思い、記録しておきます。

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受診の経緯

夫が皮膚のトラブルで初めて皮膚科を受診したのが約15年前のこと。私はまだ夫と出会ってなかったので、当時のことは詳しくは分かりませんが、最初はごく軽い症状だったとか。

が、よくあることだと思いますが、ステロイドを処方され、それを塗ったら症状が良くなり、だけど塗るのをやめたら症状がぶり返す。それを繰り返しているうちに、薬がだんだんと強いものになり…。

私が出会ったときにはすでに薬がない生活は考えられないという状態でした。

多くの皮膚科がそうなのかもしれませんが、夫がかかっていた病院の先生は、何年もの間、症状が出れば「じゃあ、薬を塗っておいてくださいね」、それでも効かなくなれば「じゃあ、薬を強いのにしましょうね」と言うだけ。アトピーを治す、薬なしで生活できるようになる、という最終的なゴールに向けて治療計画を示してくれることはありませんでした。

そこで、漢方治療に切り替えることに。漢方医の先生のもと、治癒を目指して体質改善に取り組むことにしました。

最初こそ一時的に状態は悪化したものの、しばらくすると波はありながらも徐々に症状も改善に向かい、数年間は漢方薬を飲みながらなら落ち着いた状態を保つことができるようになりました。そこで、漢方薬も卒業に向かおうとしていた矢先…夫によれば、心当たりは職場で建物の工事が始まったことしかないようなのですが、理由はともかく、突然の急激な悪化。

顔も含めて全身がこんな状態になってしまいました。

アトピー脚写真

シーツは血だらけ、落屑がひどすぎて夫が歩く後ろから掃除機をかけないといけないくらい。

そして、肌が悪化し始めてから1週間ほど経つと、朝起きて目やにで目が開けられない、寒気がして気温が30度でも長袖のセーターを着ないと寒い、身体がだるくて仕事に行けない、という状態に。

これはただ事ではないということで、西洋医学東洋医学を問わず、評判の良い皮膚科を探して見つけたのが、石川医院でした。

受診レポート

2時間近くかけてようやく辿りついた石川医院は、トップ画像の通り、一見すると病院とは分からない、まるで武家屋敷のような門構えの医院でした。

私たちが行ったのは土曜日の13時頃でしたが、いったん診察室に入ったものの、「じっくり診て話をしたいから」という理由で、他の患者さんがすべて終わってから最後に改めて診察したいということで、再び待合室に。今まで病院でこんな経験はなかったから、この時点でびっくり。

なお、さすがに夫はいい年をした大人なので、私は付き添いをするつもりはなく、駐車場で待っていたんですが、「できれば奥さんも一緒に来てください」とのことで、私もお呼び出し。これが二度目のびっくり。後述しますが、石川医院では食事指導があるので、これは食事を作っている家族も一緒に診察を受けた方がよいとの理由から。そのため、他の患者さんもご家族で診察室に入られているのをよく見ます。

それから1時間半くらい待ったかな、ようやく他の患者さんの診察がすべて終わり、診察室へ。

石川先生は、早口のザ・関西弁が印象的なフランクな先生でした(笑) いまどき珍しく、先生の前にパソコンはなく。診察中にもカチャカチャとパソコンばかりと向き合っている先生も珍しくない中、ちゃんとこちらを見てくれる先生であることにまずは一安心。

じっくり話をしたいから…と最後に時間を取ってくださっただけあり、長年ただだらだらと薬を処方されるだけの病院に不信感を持ったこと、その結果として漢方医を選択したこと、飲んでいる漢方薬の種類、急激に悪化した症状のこと、などなど、現状のことに加え、これまでの経緯もしっかり聞いてくださいました。

そして、表に出ている部分だけではなく、服を脱いで全身と頭皮までチェック。

先生の見立てでは、やはりこの肌はアトピーで、異常な寒気はウイルス感染によるもの。これ以上ひどくなって発熱すれば、入院が必要になる状態。

そして、ここでは生活を改善してもらって、最終的に薬がいらない状態を目指す、とはっきり言ってくださいました。ただし、ここで治療をするなら、これまでの漢方薬などは一切やめること、食事を見直すこと。もしそれでいいなら、一緒に頑張りましょう、と。もちろんそのつもりで来院していましたが、その場で改めて夫と少し話し合い、ではお願いします、ということに。

初診のこの日時点での指導は、まとめると以下の通り。

✔ 薬をしっかり塗る
✔ お風呂もシャワーもダメ
✔ 食事を見直す
✔ 運動をする
✔ 痩せる

✔ 薬をしっかり塗る

事前に情報を調べる中で、石川医院は根本治療を目指す病院だということは分かっていたのですが、気になっていたのは薬はどの程度処方されるのか、処方されるならどのようなものなのか、ということ。

正直、できれば薬はもう…と思っていたんですが、がっつり出されました。

処方されたのは、アレルギーを抑えるアイピーディとアレグラという錠剤に、ステロイドの軟膏。

アトピー薬

これをたっぷり頻繁に塗って、その上から包帯を巻くようにと。

軟膏はたぶん石川医院のオリジナルなのかな?キャップの色が何種類かあって、それぞれ強度が違うよう。夫は最初は一番強いものが出されましたが、今はだんだんと弱いものに移行し、部位によっては非ステロイドの軟膏を使用しています。

ただ薬を出して終わりの病院だったら、こんなにたっぷり薬を塗れなんて!と拒否反応を示してしまいそうなところですが、先生が薬と病院を卒業するという明確なゴールを示してくれたことで、とりあえずいったん信じてすべて従ってみよう、という気持ちに。

口コミで、この薬のことを「魔法の薬」と書かれていた人がいましたが、この軟膏、驚くほど効果がありました。

✔ お風呂もシャワーも禁止

お風呂もシャワーもダメ。幸い、夫はもともと体臭がないタイプなので何とかなったようなものの、正直、普通はこれはなかなか厳しいですよね。人によっては、これは食事の改善などよりもつらい項目かもしれません。

✔ 食事を見直す

治療の大きな柱になるのが食事改善です。一番に言われたのが、糖質を減らすということ。米や小麦、果物、芋などの炭水化物は控えめに、菓子やケーキ、もち、ジュースなどは控えるように。さらに、野菜をもりもり食べていた我が家は、野菜を減らしてタンパク質を増やすように。魚介類を積極的に食べて、バラエティに富んだタンパク質源を摂取すること。

毎日の食事を記入するシートを渡されて、次の診察以降は毎回それを提出しています。毎回、それを先生がチェックするので、結構なプレッシャー。

気が重いし簡単ではありませんが、そうでもしなければ夫が毎日のおやつをやめることはなかったと思うので、ありがたい。

最終的には何を食べてもいい。今は「こういう食事をしたら大丈夫」というのをしっかりと身に付けてほしい。という先生の言葉を信じて、勉強の気持ちで頑張っています。

✔ 運動をする

夫は驚くほど汗をかかない人なのですが、それもズバリ言い当てられ、汗をかけるようになること!そのためにも、寒気などの症状が落ち着いたらしっかり運動するように!と言われました。夫は言い訳がましく「時々散歩はしているんですが」と言っていましたが、「散歩て!高齢者ちゃうねんから!走らなあかんで!」と一蹴されていました(笑)

✔ 痩せる

夫は太っているというほどではありませんでしたが、ややぽっちゃり気味だったので、痩せるようにとも言われ、2度目の診察以降は、毎回、最初に体重を測られています。

痩せるのは大変だろうと思っていたんですが、食事改善と運動の効果か、初診から3カ月くらいでするすると5kg痩せました。

症状は劇的に改善

異常なだるさと寒気は、翌日には急激に良くなり、翌々日の月曜日には仕事に行くことができました。

肌の状態も劇的に改善。

これは初受診した日。

アトピー顔写真1

それが2日間後には、こうなりました。

アトピー顔写真2

1週間後には、言われなければ肌のトラブルを抱えていることは全く分からないレベルにまできれいになり、さらにもう少し経つと、むしろ美肌では?と思うくらいになりました。

食事の影響はすぐには出ないと思うので、受診直後のこの急激な改善は薬の効果でしょう。「魔法の薬」と言われるのも納得。

先ほども書きましたが、その後は徐々に薬も弱くなって非ステロイドの軟膏も使うようになってきていますが、ちゃんとこの状態を維持できているので、それは同時進行で食事と生活の改善に取り組んでいる成果かなと思います。

混雑状況や待ち時間のこと

駐車場のナンバープレートを見ると、遠方からも患者さんが来る人気の医院であることがよく分かります。以前に待合室でたまたまお話をした方も高速道路で通われているとおっしゃっていました。

石川医院は、月曜日、火曜日、木曜日、金曜日、土曜日が診療日で、平日は予約をすることができるのですが(ただし、再診のみ)、土曜日は予約は受け付けていません。

私たちはいつも土曜日に行っているので、予約はなし。

人気の病院って、どれほど待たされることになるんだろうか、と不安になりながらの受診でしたが、初診のときも順番が最後になったにもかかわらず、待ち時間は1時間半ほどで意外と早かったと記憶しています。

平日は行ったことがないので分かりませんが、土曜日は先生が2人いらっしゃることもあり、患者さんの人数のわりに待ち時間は短い印象です。だいたいいつも1時間くらい。ただし、午前の受付時間が終了する12時前くらいに行くと、午後に回されることが多いです。

総合病院だと予約があっても数時間待ちということも珍しくないので、これは嬉しい誤算でした。

さいごに

もともとアトピー持ちだった夫が症状の急激な悪化に見舞われたため、奈良県の高取町にある全国的に有名な皮膚科、石川医院を受診し、現在も通院しています。

石川医院は、一般的な皮膚科とは異なり、薬を出して終わりではなく、食事を中心とした生活指導で根本治療に導いてくれる病院です。ただし、その一方でそれは患者である私たちにも相応の努力が求められるということでもあります。

生活は何も変えたくないと考えている方には合わない病院かもしれませんが、何とかして治したい、そのためにできることは何でもしたいと思われている方は、一度受診されてみてはいかがでしょうか。

夫の場合は、仕事に行けないほどに悪化した症状がすぐに劇的に改善し、その後は緩やかにですが、現在も良い方向に向かっています。

同じように皮膚の疾患で悩まれていて、根本治療を行っている病院を探されている方、石川医院の口コミを知りたいと思われてこの記事にたどり着かれた方の参考になれば幸いです。

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