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出生体重が重いほど賢い?頭の良い子にするための妊娠中と産後の食事とは?~京都女子大学家政学部食物栄養学科の辻先生の動画から

赤ちゃんの手イメージ 妊娠・出産

子どものためにできる限りのことをしたい…それが親の共通する思いですよね。そして、それは子どもが生まれてからだけではなく、妊娠中も同じ。妊娠中にはこれがだめらしい、あれをしておくといいらしい。そんな情報を目にしては、好きなことを我慢したり、頑張って何かをしたりするのは、すべて親心ゆえ。

そんな妊娠中のママにとって気になる情報を発見しました。

なんでも、出生体重が子どものIQに関係する子どものIQを上げる食事がある、とか。

情報元は、京都女子大学のYouTube。「食事でこんなに変わる、脳の発達や病気」と題された、こちらの家政学部食物栄養学科辻雅弘先生のプレゼンからです。

辻先生はもともと小児科医で、国立循環器病研究センターで再生医療の研究に携わった後に、子どもの脳障害を減らしたいとの思いから現職を務められているそう。

そんな専門家である辻先生の動画は非常に説得力がありながら、一般向けのプレゼンということで非常に分かりやすかったです。

この動画の内容をまとめる形で、内容を詳しく説明していきますね!

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子どものIQは出生体重によって変わる

まず取り上げられていたのは、出生体重と青年期・中年期の知能(IQ)を調べた、2017年デンマークでの研究です。19歳、28歳、50歳時点のIQを、出生体重2,500~3,000g、3,000~3,500g、3,500~4,000gに分けて調査したというもの。

この研究結果によれば、出生体重が2,500~3,000gだった被験者は、3,000~3,500gだったグループよりも少しIQが低く、3,000~3,500gよりも重かったグループはそれよりもIQが高かったそう。そして、その差は19歳、28歳、50歳時点でも継続していたとのこと。

出生体重によって幼児期のIQに違いがあるのは分かる気がしますが、成長してもその差が縮まらないというは衝撃ですよね。

日本では現在、10人に1人の赤ちゃんが2,500g未満の低出生体重児として生まれており、その理由として、出産年齢の女性の「痩せ」が挙げられていました。つまり、極端な栄養障害でなくても若干の栄養不足が子どもの生涯のIQに影響するということです。

さらには、出生体重が軽いほど注意欠陥多動性障害(ADHD)になりやすいことを示すフィンランドのデータも紹介されています。

実際に、妊娠中のラットで子宮の血流を減らして栄養を低下させると、低体重で生まれ、多動となり、社会性が低下し、大脳白質の体積が減ることが確認できたそうです。

魚の摂取が子どものIQを上げる

ここまで聞くと、じゃあ早産なら救いがないじゃないか!満期産でも小さく生まれたらずっと不利だなんて辛すぎる!と思ってしまいますが、大丈夫。栄養の不足がIQの低下や多動につながるなら、それらを治すことも栄養で可能なのではないか、という話がこれに続きます。

2014年に米国食品医薬品局(FDA)が出した報告書によれば、その解決策の1つが魚の摂取。妊娠中に魚を食べれば食べるほど生まれてくる子どものIQが上がり、魚の摂取量が上位5パーセントのグループは一番摂取量が少ないグループと比べて、IQの差はなんと3.9にもなるそう。

アメリカの一般向けの報告では、妊婦さんは週に2回シーフード(230~340g)を食べましょう、そうすれば子どものIQが3.3上昇しますよ、となっているようですよ。

母乳栄養とIQの関係

妊娠中には魚を摂取するとよいということを知ることができたことで、希望は持てますが、これもあくまで妊娠中の話。いやいや、もう生まれてるんだけど…という人もいると思いますし、私も出産まであとわずかなので、もっと早く知りたかったところです。

そこで出てくるのが、「母乳」というキーワード。

早産児300人を対象に7歳時点でIQテストを実施した研究では、母乳で育った子どもは人工乳で育った子どもよりもIQが8.3も高かったそう!IQの8.3というのは、偏差値で言えば5~6。すごいですよね!

ただし、これは観察研究であり、この研究における母乳で育ったグループと人工乳で育ったグループはそもそも違う集団です。だって、人工乳で育てたお母さんたちは母乳が出なかったのかもしれないし、母乳で育てたお母さんたちは食事に対する意識が高くて日頃から健康的な食生活をしていたのかもしれませんよね。そのため、この研究だけをもって母乳で子どもを育てると子どものIQが高くなるとは言えません。

そのため、補正と呼ばれる調整を行います。

その補正を行った上で母乳とIQの関係を調べた例として挙げられていたのが、2015年にブラジルで実施された研究です。この研究では比較するグループが互いに同じようになるように数学的な補正を行っていますが、やはり母乳で育てる期間が長いほど子どものIQが高くなるという結果が示されています。さらには、母乳で育てられた期間が長い人ほど30歳時点の収入が高いという結果も確認されています。

ですが、これもあくまで観察研究。

そこで、母乳と子どものIQの相関関係をもっと完璧に立証するために試みられた研究として、ある介入試験(無作為割付試験)が取り上げられていました。つまりコインを投げて表が出たら母乳で育ててもらう、裏が出たら人工乳で育ててもらう、というように強制的に介入して実施した試験ということです。そうすれば、集団の属性の違いなどを排して純粋に母乳と人工乳だけの違いで比較できるためです。

具体的には、ベラルーシで17,000人の赤ちゃんが参加して6歳の時点でIQテストを行った研究があるそう。この研究でも、やはり母乳で育った子どもは人工乳で育った子どもよりもIQが高いという結果が出ています。そのIQの差は、なんと5.9!

母乳か人工乳か以外にも違いがあるよね?と反論できる余地のない研究ですから、これは「母乳=子どものIQが高くなる」と断言できますよね。

子どもの知能の発達を促す母乳成分

では、母乳のどの成分が子どものIQの上昇につながるのか、というのが最後の話です。

牛乳には少なく人乳に多く含まれている物質に着目すると、糖タンパク質であるラクトフェリンが浮かび上がります。母乳に多く含まれるラクトフェリンは、牛乳にはほとんど含まれていません。また、ラクトフェリンは血液脳関門を容易に通過する成分でもあります。

ラクトフェリンという成分、私はこの動画を見るまで知りませんでしたが、内臓脂肪を減らすといった他の効果も認められているため、サプリも発売されているそう。ラクトフェリン入りのヨーグルトもあるんですって。つまり、安全性は認められているため、赤ちゃんの脳障害や行動障害に有効であることが分かれば、すぐにでも応用できる可能性が期待できるそうです。

まとめ

正期産の時期まではお腹の中で赤ちゃんを育ててあげられるのが理想的だというのは一般的な知識だと思いますが、出生体重が子どもの知能(IQ)にも影響するということに驚いた人も少なくないのではないでしょうか。

とはいえ、早産になりたくてなる人はいませんから、妊娠中の魚の摂取や産後の母乳育児が子どものIQの発達に有効だというのは救いになりますね。

もちろん、体重が軽く生まれても何の問題もなく成長したり社会的に成功したりしている人もいますし(日本初の5つ子は、低体重で生まれましたが、その後何人かが東大に進学しましたね!)、魚が嫌いなお母さんから生まれた子だろうと人工乳で育った子だろうと、それは同じはずです。

ただ、

・出生体重が重いほどIQが高くなる

・妊娠中に魚の摂取量が多いほど子どものIQが高くなる

・母乳で育てられた子どもは人工乳で育てられた子どもよりIQが高い

ということを踏まえて、妊娠中や産後の生活・食事を意識するなど、子どもにとってより良い選択につなげていけるといいですよね。

30分弱の動画ですので、気になる方はぜひご覧になってみてください。

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